特許庁が9月14日に公開した公報により、バンダイが「ガンプラバトル」向けの3Dスキャンシステムの特許申請を行っていたことが分かった。ファンの間で「ついに実現か」などと話題になっている。
ガンプラバトルは、自分で作ったガンプラが仮想空間に現れ、バトルを繰り広げるというもの。1980年代の漫画「プラモ狂四郎」(プラモシミュレーション)や、2010年代のアニメ「ガンダムビルドダイバーズ」に登場して人気を集めた。
特許出願書類には、スキャナーを取り付けたロボットアームがガンプラの種類に応じて動きを変えながらスキャンし、そのガンプラに合うフレーム情報を呼び出してテクスチャーをマッピングするといった手順が書かれている。
フレーム情報をあらかじめ用意しておくことで、処理時間の短縮や幅広いガンプラへの対応が期待できる。事実、初期の試作機では3Dスキャンしたデータに関節や可動部を個々に設定してからゲームに取り込む必要があり、データ処理に1体あたり約20分もかかっていた。
バンダイは10月6日から9日に新宿で開催する「GUNDAM NEXT FUTURE EAST」(新宿住友ビル三角広場)でガンプラバトルのテスト稼働イベントを実施する。「手持ち武器も含めて3Dスキャンを実施し、デジタルの可動関節を合成することで、レバーで操縦可能な3Dデジタルデータを即時生成」と説明しており、特許出願したシステムの登場も期待される。当日はVRヘッドマウントディスプレイも活用し、「自分のガンプラに乗り込み、バーチャル空間でバトルできる」という。
なお10月6日は「ガンダムメタバース」の期間限定オープン日でもあり、ガンプラバトルが登場するガンダムビルドシリーズの新作アニメ「ガンダムビルドメタバース」の配信も始まる日でもある(ガンダムチャンネルなど)。ガンプラファンにとっては忙しい一日になりそうだ。
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