ヨシカワ
クラウドってのはざっくり、コンピュータの力をインターネット経由で使えるようにする技術やサービスです。お嬢様のスマホも、メールを送ったりゲームを遊んだりするのに、スマホ本体とか、その外側にあるコンピュータの力を使ってますよね。
ITお嬢様
ええ、まぁ……。
会社が仕事をするためのソフトウェア……アプリ的なものも同じで、コンピュータが計算する力を使って動きます。昔は計算用のマシンを社内やその近辺に置いてたんですが、場所取るし、維持管理が面倒だとみんな気づき始めてしまって。
なので、誰かが管理してくれている遠くのマシンから、計算するパワーを必要な分だけ買う、みたいな方法がはやりはじめました。その一つがクラウドです。実際には計算パワー以外の付加価値も合わせて提供するサービスが多いんですが。
ええと、それと円安に何の関係があるんですの?
まず、こういうサービスってインフラの役割を果たすものも多いんですよ。仕事に必要不可欠なソフトそのものだったり、それを動かすのに必要だったりする。
で、主流なサービスは外資のものが多いんですよ。アマゾンとかマイクロソフトとかグーグルとかね。で、価格体系は従量制かつドル建てのものが多い。どれだけの通信につき○ドルみたいな。
ああー……。
そうすると、例えサービス自体は値上げしてなくても、円安になると実質値上げになるわけで。かといって手元に代替があるわけでもないので、利用をやめるわけにはいかない。日系企業は厳しいですよね。
対策を試みている企業は多いですし、ITmedia NEWSでもたびたび記事にしてもおりますが。とはいえ、円が高いときとまるっきり同じとはいかないですよねー。
参考:円安でも安くAWSを使う方法 SaaSスタートアップが弾き出した意外な試算
「AWSコスト削減事例祭り」YouTube配信 ZOZO・ディップなど3社が共催
ちょっと待ってくださいまし。計算のパワーだけを買っているということは「どこから買うか」を変えれば改善する可能性があるのではなくって? 例えば国内から買うとか……。
発想としては正解だと思います。ただ、そうもいかなくて。クラウドインフラは外資のサービスが強力かつ独自性があって、少なくとも現状は国内の企業が勝てていないんですよ。対抗馬が全く存在しないわけではないですが、有力かと言われると……。
それに、サービスの乗り換えもそれなりに手間がかかります。スマホを変えるみたいにぴょいっとはできないです。その間に円高になったら意味ないので、動きにくいですよねー。
ううむ、なるほど……ままなりませんね。
そうです。ままなりません。マシン(サーバ)そのものも値上げしてるし。
舶来の食料品が高くなるばかりと思っていましたけど、いろいろと影響があるんですねえ。
ま、これもある種技術サービスの輸入ということなのでしょう。
……値上げでアップ↑アップ↑ってことですか?
……。
……何か言いたいことでも?
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