玩具メーカーのケンエレファント( 東京都千代田区)は10月5日、カプセルトイ「コニカミノルタ ミニチュアコレクション」を10月下旬に発売すると発表した。コニカ、ミノルタ時代のフィルムカメラ3種をミニチュア化した。1回500円。
コニカ創業者の杉浦六三郎氏が1873年に写真材料の販売を始めてから150周年となることを記念して、同社からライセンスを得て1975年〜1992年の間に発売した3機種をミニチュア化した。
ラインアップは、1975年発売のフラッシュ内蔵コンパクトカメラ「KONICA C35 EF」(Sakuracolor400フィルム付き)、1985年に世界初の実用的なオートフォーカス機能を搭載したカメラとして登場した「MINOLTA α-7000」、1992年に人気を博した「撮りっきりコニカMiNi」(ネガフィルムセットとミニフォトアルバム付きの2種)の3機種4商品。
ボタンなどの細かな造形や、ボタンに塗られた塗装まで忠実に再現した。またC35 EFは付属のフィルムをカメラにセットできるギミックを搭載。α-7000はレンズが外れるという。
付属の解説書には、ミニチュアではなくカメラの紹介文を掲載する。当時どのように革新的な製品だったのか、カメラがどのように使用されていたのか分かる内容になっている。
ケンエレファントは「コニカミノルタのカメラ愛用者はもちろん、実際の製品を知らない人にもすばらしさが伝わる、大人向けのコレクションアイテム」としている。
コニカの前身「小西本店」は1940年に国産初のカラーフィルムを発売し、その後「サクラカラー」ブランドで親しまれた。世界初のAFカメラ「Konica C35AF」は「ジャスピンコニカ」の愛称でヒット商品となった。
旧ミノルタは1928年創業の「日独写真機商店」が翌年、「ニフカレッテ」を発売してカメラ事業をスタート。1937年に「千代田光学精工」に、1962年に「ミノルタカメラ」に社名を改めている。1985年には世界初の本格的な35mmシステムAF一眼レフ「α-7000」を発売して注目を集めた。
両社は2003年にコニカを承継会社として事業統合。しかし3年後の2006年には収益性の悪化などからカメラ/フォト事業からの撤退を発表した。「α」ブランドを含むカメラ事業の一部資産はソニーが取得している。
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