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ドコモの情報約7万2000件も持ち出し NTT西グループの不正流出

» 2023年10月17日 20時19分 公開
[ITmedia]

 NTT西日本グループのNTTマーケティングアクトProCX(大阪市)で、委託先の元派遣社員による情報の持ち出しがあった件を巡り、NTTドコモは10月17日、顧客情報約7万2000件が不正に持ち出されたと発表した。

 持ち出されたのは、2015年5月から6月までNTTマーケティングアクトProCXに委託していた架電業務に関する顧客情報約1万5000件(氏名、電話番号、携帯電話番号、郵便番号など)、18年3月から20年8月まで委託していたスマートフォンや光回線の乗り換えサポート業務に関する顧客情報約5万2000件(氏名、電話番号、プロバイダー名など)、チューナーの設置推奨業務に関する顧客情報約5000件(氏名、チューナーの設置住所、チューナーの機種名など)。

photo 持ち出された情報の件数と内訳

 クレジットカード情報や口座情報などは含まれていないという。NTTマーケティングアクトProCXは持ち出された情報が第三者に流出したとしているが、NTTドコモは、自社の情報について「現段階では、第三者に流出させた事実は確認していない」としている。

 NTTドコモは現在、情報が持ち出された顧客の特定を進めており、順次個別に連絡する。今後は「業務委託先を含め個人情報管理体制および業務委託先の確認手法の強化を進める」ことで再発防止を図るとしている。

 NTTマーケティングアクトProCXの不正持ち出しを巡っては17日、マーケティング業務を代行するためにクライアントから預かっていた顧客情報900万件が、不正に持ち出されたことを発表。コールセンター用システムの運用保守を依頼していたNTTビジネスソリューションズ(同)の元派遣社員が、第三者に情報を流出させていたという。

photo 不正持ち出しの詳細

 少なくとも、NTTマーケティングアクトProCXがクライアント59社から預かっていた顧客情報が持ち出されたといい、NTTドコモ以外にもNTT西日本(約120万件)や福岡県(約14万件)が影響を受けたことが分かっている。

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