バンダイナムコエンターテインメントは11月7日、ガンプラの3Dデータが漏えいした可能性を指摘されていた「ガンダムメタバース」について、事実確認の結果を発表した。「クライアントファイル内のデータが外部から解析され、ガンダムメタバース用に制作した3Dデータが公開されたものと考えている」(同社)という。
ガンダムメタバースは、バンダイがファンとの接点を増やす目的で発足したプロジェクト。ファンからは、一般ユーザーが作ったガンプラの写真や3Dモデルをメタバース上で展示できる施策などが注目されていた。まずは10月6日に期間限定公開をスタートし、12日に制限なしの一般アクセスに移行していた。
しかし19日に、参加に必要なクライアントファイルの公開を理由の告知なく停止。これと前後して、海外のXユーザーを中心にガンダムメタバースのクライアントファイルからガンプラの3D-CADデータを吸い出し、3Dプリンタで複製したとする投稿が複数確認されていた。
すでに削除された海外の投稿には、データが暗号化していない状態で収録されていたと示唆したり、未発売のガンプラ頭部を組み立てたとみられる画像を添付したりしていたものもあった。日本のユーザーからは「商品開発時の3D-CADデータが流出したのでは」との声も出ており、バンダイナムコエンターテインメントは事実確認を進めていた。
なお、バンダイナムコエンターテインメントは暗号化の有無などについては詳細を明かしておらず「今後はセキュリティ対策をさらに強化し、より良いコミュニティーの実現に向け安心して楽しんでもらえる運営を目指す」とするにとどめた。
【訂正:2023年11月8日午後3時2分】当初、発表の主体をBANDAI SPIRITSとしていましたが、正しくはバンダイナムコエンターテインメントでしたので訂正しました。
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