ソフトバンクのシステム更新をかたり、架空の投資話で現金12億円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は11月8日、詐欺容疑で、風俗店従業員、森田真伍容疑者(41歳)とソフトバンクの元デジタルトランスフォーメーション統括部長、清水亮容疑者(47歳)、同社元課長の枡田健吾容疑者(42歳)を逮捕した。捜査2課は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は共謀して、2022年1月中旬〜3月下旬の間、ソフトバンクが携帯電話ショップなどで使っているシステムの入れ替えがあるなどとかたり、会社経営の30代男性から入れ替えを請け負う企業に対する出資名目で計12億円をだまし取ったとしている。
捜査2課によると、森田容疑者らはソフトバンク本社(東京都港区)の会議室で、虚偽のプレゼンテーション資料などを示しながら、全国にある約3500店のシステムを入れ替えるのに96億円がかかるなどと説明。ソフトバンクから入れ替えを請け負った企業に代金が支払われるまで期間が空くため、「12億円を融資してくれる投資家を探している」とし、配当として20%が得られるとうたっていたという。
清水容疑者は21年4月、デジタルトランスフォーメーション統括部長に就任。枡田容疑者はその部下だった。いずれも22年10月に懲戒解雇となった。
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