中小企業の経営者・バックオフィス担当者の約半数がDX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉を知らない──Chatworkは11月14日、こんな調査結果を発表した。
中小企業の経営者・バックオフィス担当者計2125人に話を聞いたところ、49.7%がDXを「聞いたことがない」と答えた。「聞いたことはあるが、意味は知らない」と答えたのは19.5%、「意味は知っているが、説明はできない」と答えたのは16.6%。「意味を理解しており、説明できる」人は14.3%にとどまった。
「SaaS」や「リスキリング」という言葉の認知度も調査。SaaSは回答者の70.6%が「聞いたことがない」と答えた。「聞いたことはあるが、意味は知らない」は14.7%、「意味は知っているが、説明はできない」と答えたのは8.0%。「意味を理解しており、説明できる」人は6.7%だった。
「リスキリング」は、回答者の54.5%が「聞いたことがない」と回答。「聞いたことはあるが、意味は知らない」は19.3%、「意味は知っているが、説明はできない」と答えたのは13.3%。「意味を理解しており、説明できる」人は12.8%だった。
Chatworkは調査結果に対し「中小企業の多くが人手不足や値上げに見舞われ、少ない人員で収益確保とコスト削減を行わねばならない状況に陥っても、デジタルツールを活用することで経営を進化させられる状況にない。DXやリスキリングの必要性が叫ばれ、中央政府や自治体から各種補助金など施策が講じられても、中小企業経営者の意識やニーズがついてきていない状況にある」と警鐘を鳴らした。
調査は10月20日から23日にかけてWebで実施。従業員数300人以下の企業の経営者1055人と、バックオフィス担当者1070人から回答を集めた。
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