この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「[速報]AWS、SPARCサーバを仮想化してAWSに載せる「Virtualization for SPARC on AWS with Stromasys」発表。AWS re:Invent 2023」(2023年11月29日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Amazon Web Services(AWS)は、ラスベガスで開催中のイベント「AWS re:Invent 2023」で、SPARCプロセッサを搭載したサーバ環境を仮想マシンとしてAWS上で提供する新サービス「Virtualization for SPARC on AWS with Stromasys」(以下、SPARC on AWS)を発表しました。
これによりSPARCサーバ上で動作するアプリケーションに変更を加えることなく、AWSに移行できます。
x86マシン上の仮想マシンとしてSPARCサーバを実現する技術は、以前からスイスStromasys社が提供しており、2019年にはAWS MarketplaceでStromasys社がサービスを提供開始、VMware Cloud on AWSでも提供を開始しました。
Stromasys社はAWS以外のクラウドでも同様の機能やサービスを提供していますが、今回これがAWSに採用され、AWSが提供する「Virtualization for SPARC on AWS with Stromasys」となったわけです。
AWSはこのサービスにより、仮想SPARC環境上でアプリケーションをリホストすることでレガシーハードウェアの廃止を可能にし、柔軟な従量課金制のオンデマンドリソースの恩恵を受けられ、運用コストを削減し、耐障害性を向上させることができるなどのメリットがあると説明しています。
ちなみにSPARCサーバの主要なOSであるSolaris 11は2034年までサポート期間が延長されることがオラクルから発表されています。
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