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万博へ 空飛ぶクルマの飛行見学会 独ボロコプター社

» 2023年12月13日 16時30分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 2025年大阪・関西万博で「空飛ぶクルマ」の運航を予定するドイツのボロコプターは12月13日、大阪湾岸のヘリポートで自治体関係者や子供たちを招いた試験飛行見学会を開いた。空飛ぶクルマが実際に飛行する様子を披露し、安全性などを含めて社会に受け入れてもらうことを狙いとして開催した。

photo 試験飛行をするボロコプター社の2X(ツーエックス)=13日午前、大阪市此花区(甘利慈撮影)

 同社は日本航空(JAL)と組み、万博で運航する事業者に選ばれている。

 見学会は、万博会場の夢洲(大阪市此花区)近くの大阪ヘリポート(同)で、ボロコプターの試験機(全長最大10m、高さ2.1m、重さ290kg、最高時速100kg)を使用して実施した。

 やや風のあるコンディションだったが、機体は18個のプロペラを回転させて大きく揺れることもなく、高度50メートル付近まで上昇。海上を兵庫県尼崎市方向に向かった後、ポートに戻って約5分間の飛行を終えた。

 小中高校生ら200人以上が見守る中での試験飛行で、着陸後は大阪府の吉村洋文知事と、大阪市の横山英幸市長が空飛ぶクルマのコックピットに乗り込んで笑顔をみせる一幕もあった。

 同社のクリスチャン・バウアーCCO(チーフ・コマーシャル・オフィサー)は「万博への準備を加速させる初の見学会が開けてよかった。空飛ぶクルマという革新的で持続可能な移動手段を提供し、万博に貢献したい」と語った。(井上浩平)

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