米Appleは12月15日(現地時間)、アプリ開発者向けに、サブスクリプション(以下「サブスク」)の「contingent price」(条件付き価格設定)のテストを開始したと発表した。
あるアプリにサブスクしているユーザーに対し、別のアプリへのサブスクを割引価格で提案できるというもの。
アプリは同一開発者のものである必要はない。例えばA社のフィットネスアプリに加入しているユーザーに、B社がヘルスケアアプリを割引価格で提供することも可能としている。
米9TO5Macによると、開発者はユーザーへの割引オファーをアプリ内だけでなく、「プラットフォーム外のマーケティングチャネル」(つまり、ユーザーへのメールなど)で行えるという。
Appleは、この機能は現在テスト中で、向こう数カ月以内に提供範囲を拡大していくとしている。1月に詳細を発表する計画だ。
Appleのアプリストア運営に対しては、欧州連合(EU)をはじめとする各国政府から独禁法違反の懸念が示されている。EUは9月、Appleを「ゲートキーパー」の1社と指定し、2024年3月までに「Digital Markets Act(DMA:デジタル市場法)」に基づく義務を順守することを求めた。
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