2020年に米Epic Gamesが米Appleを提訴したことで始まった裁判で、米第9巡回区控訴裁判所は4月24日(現地時間)、Appleの主張をほぼ認める一審判決を支持する判決を下した。
ただし、Appleの公式アプリストア以外でのアプリ関連代金支払オプションについて告知することを禁じるいわゆる「反ステアリング規則」は違法であるとした。
つまり、今後さらなる異議申し立てがなければ、開発者はApp Store以外での支払いオプションへのリンクを表示できるようになる。
Appleはこの判決について米CNBCなどのメディアに対し「今日の判決は、この訴訟におけるAppleの圧倒的な勝利を再確認するものであり、10件の申し立てのうち9件でAppleに有利な判決が下された。この2年間で連邦裁判所は、Appleが州および連邦レベルで反トラスト法(独禁法)を順守しているとの判決を下した」という声明文を送った。
ことの始まりは、Epicが人気ゲーム「フォートナイト」でAppleのいわゆる「Apple税」を回避するためにゲーム内アイテムをEpicのWebサイトで購入できるようにしたことを受け、Appleが開発者ルールに反したとしてフォートナイトをApp Storeから削除したことだった。フォートナイト削除を受け、EpicがAppleを提訴し、AppleもEpicを反訴した。(細かい経緯は記事下の「関連記事」を参照されたい。)
Epicのティム・スウィーニーCEOは同日、「Appleは第9巡回裁判所で勝訴した」とツイートした。「幸い、Appleの反チステアリング規則を違法とした裁判所の判断により、iOS開発者はユーザーを自分のWebサイトに誘導し、そこで直接取り引きできるようになる。われわれは次の段階に取り組んでいる」としている。
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