羽田空港の衝突事故を巡り、炎上した日航機の貨物室に預けられたペット2匹が救出されなかったことについて、X(旧Twitter)で論争となっている。「ペット2件救出」がトレンド入りし、飼い主の悲しみに寄り添いながらも「緊急時は仕方がない」と日航側の対応に理解を示す声が多い。ペットを貨物室ではなく客室で輸送すべきとの指摘もあるが、そもそも緊急時は荷物を一切持たずに脱出を求められるため、「ペットホテルに預けるしかない」との意見も多い。
日航によれば、事故機では今回、ペット2匹を預かったという。ペットは貨物室で運ばれ、飛行中は暗室となるが客室と同じ温度・室温となるよう空調管理を行っている。
Xでは「貸物室に家族(ペット)がいることはわかっているのに何故一緒に逃げることが出来なかったのか」と悲しむ投稿に加え、「現状ペットを救出できないのは仕方ないが、今の扱いが本当に正しいか再検討する必要はある」「貨物室じゃなく一緒に客室に乗せられるようにしてください」と訴える声もある。「人命を守るためにも機内にペット持ち込みは断固禁止でいい」とする意見もある。
ペットの客室持ち込みを巡っては、中堅航空会社「スターフライヤー」(北九州市)が1月15日から国内線の全便を対象に小型の犬や猫を連れて客室に搭乗できるサービスを始める。同社は国内の定期便では初の試みとして、2022年3月から北九州・羽田線で先行実施している。
一方、同社でも緊急時にペットは乗客を対象にした「酸素サービス」は利用できない。緊急脱出する際は手荷物を一切持つことができず、機内にペットは置いていく必要がある。同社では、ペットを機内に持ち込む搭乗客に対し、これらの同意書の提出を条件としている。(奥原慎平)
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