JAXAの無人探査機「SLIM(スリム)」が、1月20日の午前0時20分ごろに月への着陸に挑戦する。19日午後11時からのYouTubeライブ配信をワクワクしながら待っている人も多いのではないだろうか。そんな時にぴったりのゲームがある。
その名も「SLIM : THE PINPOINT MOON LANDING GAME」。JAXA宇宙教育センターが、小学校高学年から中学生向けのSTEAM教材として提供しているもので、Windows 10以降のPCやiPad(iPad OS 15以降)、Chromebook(OS 107以降)のWebブラウザで動く。
プレイヤーは、1)スイングバイを使い、できるだけ少ない燃料で月に到達する、2)月表面を見て着陸に適したクレーターを探す、3)レーダーとスラスターを使い、安全に着陸する、というミッションに挑戦する。基本操作は方向キーとスペースバーのみ。
各ミッションの前に、SLIMプロジェクトのプロジェクトマネージャが登場し、SLIMが挑戦するピンポイント着陸の難しさやその意義を説明してくれる。プレイしておけば、SLIMプロジェクトへの理解が深まるはずだ。
SLIMは、小型軽量の探査機を使い、月などの降りたい場所にピンポイントで降りる技術の確立を目指すJAXAのプロジェクト。従来の月面探査機は目標地点から10km圏内に着陸するのが普通だったが、SLIMは100m圏内を目指す。
JAXAによるライブ配信は19日午後11時スタート。着陸は、日付が変わって20日の午前0時20分ごろになる見込みだ。
「もしこのプロジェクトが成功したら、月やその先にある火星を探査することにも役立つし、凍った水などの資源のすぐ近くにも着陸できるようになるよ」(ゲームに登場するプロジェクトマネージャ)。
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