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「SLIM」月面着陸をライブ配信、19日夜 記者会見も生中継

» 2024年01月12日 16時28分 公開
[ITmedia]

 JAXA宇宙科学研究所(ISAS)は、1月19日に小型月着陸実証機「SLIM」の月着陸運用と記者会見の模様をライブ配信すると公式Xアカウントで告知した。YouTubeのJAXAチャンネルで配信する(URL未公開)。

ISASの公式Xアカウントより

 配信は午後11時から。着陸は日付が変わって20日の午前0時20分ごろになる見込みだ。

 SLIMは、月へのピンポイント着陸を目指す小型軽量の探査機。2023年9月7日に種子島宇宙センターからH-IIAロケット47号機で打ち上げられ、同年12月25日に月周回軌道への投入に成功した。

 現在は、月に最も近いところ(近月点)で高度約600km、最も遠いところ(遠月点)で高度約4000kmのだ円軌道で月を周回しており、探査機の状態は正常(12月25日時点)。1月中旬までに遠月点を低下させて高度約600kmの円軌道に調整した上、着陸開始の準備を始める。

現在の月周回軌道の模式図(JAXAのプレスリリースより)

 19日にはさらに高度を約15kmまで下げた後、20日午前0時に着陸のための降下を始める計画。上記の通り、月着陸は20日午前0時20分ごろを予定している。

 なお、着陸に成功した後は、マルチバンド分光カメラなどを使って月面の調査を進める。変形する月面ロボット「SORA-Q」も搭載している。

昨年9月の打ち上げ(JAXAの動画配信より)
「SORA-Q」は直径約8cmの小型ロボット。球形の状態で月面に放り出され、変形して動く ©JAXA/タカラトミー/ソニー/同志社大学

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