転職によって年収が上がるIT職種は──パーソルキャリアは2月8日、こんな調査結果を発表した。最も上がり幅が大きいのは「セキュリティエンジニア」(平均プラス64万円)だった人。2番目は「データサイエンティスト」(同63万円)、3番目は「インフラエンジニア(同44万円)だった。
4位は「品質管理」(同42万円)、5位は「サポート・ヘルプデスク」(同39万円)、6位は「Webサービス系エンジニア・プログラマ」(同36万円)、7位は「社内SE」(同30万円)、8位は「業務系アプリケーションエンジニア・プログラマ」(同27万円)、9位は「制御系ソフトウェア開発(通信・ネットワーク・IoT関連)」(同18万円)、10位は「ITコンサルタント」(同15万円)だった。
パーソルキャリアはセキュリティエンジニアやデータサイエンティストが上位になった背景について「セキュリティエンジニアの経験者は同業種で同職種へ転職するケースが多く、業界経験を生かしてさらにセキュリティレベルの高い業務ができる企業へ転職するパターンが目立つ。一方でデータサイエンティストは異業種で同職種に転職するケース、特にIT・通信業界からコンサルティング会社への転職が多い。『経営課題の解決に向けて、データをどのように活用すればよいか知見が欲しい』とアドバイスを求める企業が増えたのに伴い、コンサルティング会社がデータサイエンティストの即戦力採用に積極的なことが背景にある」と分析。
インフラエンジニアが上位になった背景については「コロナ禍にリモートワークが浸透したことで、スムーズなデータ連携を行うべくクラウド化を進める企業が増加した。結果、インフラエンジニアの中でもクラウドの知見、特にシェアの高いクラウドサービスであるAWSやAzureを扱えるエンジニアのニーズが高まり、人材獲得競争が激化している」としている。
調査では、他のIT職種から転職したとき、年収の上がり幅が大きくなる職種も調べた。1位は、他の職種から「セキュリティエンジニア」になった人(平均プラス67万円)、2位は「ITコンサルタント」(同64万円)、3位は「データサイエンティスト」(同50万円)だった。
調査は2023年1月から6月にかけて実施。同期間に転職サイト「doda」を使って転職した人のデータを集計したという。
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