年に数回開催される富士フイルムのグローバルなイベント……ほぼ新製品発表会なのだけど、それが「X Summit」。毎回異なった都市が舞台となり、時にはそこで作成した映像だったり、生中継だったり、リアルタイムのステージだったりする。
2023年は、春の「X Summit BKK(バンコク)」で「X-S20」が、秋の「X Summit STHLM(ストックホルム)」で「GFX100 II」が発表された。
そして今年最初のX Summitの舞台は東京。六本木にある「東京ミッドタウンホール」で世界中のメディア関係者などを招待してステージで開催したのである。
グローバルなイベントなので、日本のメディアは全体の5分の1以下。プレゼンテーションもすべて英語である。
そんな今回のX Summitで発表されたのは「Xシリーズの哲学を具現化し、その象徴ともいえる商品です」(富士フイルムの後藤禎一CEO)という「X100VI」。最初にXの名を冠したX100の最新モデルだ。
APS-Cサイズセンサーを搭載し、23mm(35mm判換算で35mm相当)F2.0の単焦点レンズを搭載したコンパクトカメラ。
初代X100が2011年発売なので、13年間続いたシリーズ。一貫してAPS-Cサイズセンサーと35mm相当の単焦点レンズを採用している。
操作系もフィルム時代のマニュアルカメラを彷彿とさせるもので、露出補正・シャッタースピード・ISO感度、絞りすべてに独立したダイヤルを搭載しているのが特徴だ。
ファインダーは、光学ファインダーと電子ファインダーとエレクトロニックレンジファインダー(光学ファインダーの右下にEVFを重ねたもの)の3種類。レンズの左上にあるレバーで切り替える。
このあたりがX100シリーズの伝統といっていい。
そして今回強化されたのが3点。
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