石川県と七尾市、デジタル庁などは2月27日、七尾市内の3カ所の入浴施設で3月1日から、交通系ICカード「Suica」を、被災者向けの共通入浴カードとして利用すると発表した。紙の受付簿への記入や、職員による受付簿転記などの手間を省きつつ、利用状況を把握できるようにする。
利用者には、初回だけ登録用紙に記入してもらい、専用のシールを貼ったSuicaと、住所と氏名などをひも付ける。施設に設置したリーダーにSuicaをかざして入場する。
利用者は受付簿への記入を省ける。施設は利用状況を把握でき、県に報告する際の受付簿の転記作業が不要になる。また、利用者の年齢層や利用頻度などの把握・分析を通じて、施設のサービスの質の向上や行政の施策の検討につなげる。
3つの施設では、自宅で入浴ができない市民が無料で入浴できるようにしていたが、3月1日から対象を被災者全体に拡大する予定。Suicaの配布はこれに合わせて実施する。2月22日からは、能登町のホテルのときんぷらで入浴用Suicaを配布している他、県内の他の施設でも準備が整い次第、配布する予定だ。
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