国内ベンチャーで初めて人工衛星の打ち上げに挑戦するスペースワン(東京都港区)は3月1日、オンラインで記者会見を開き、和歌山県串本町で今月9日に予定している小型固体燃料ロケット「カイロス」初号機の打ち上げ計画の詳細を明らかにした。打ち上げから約51分後に、衛星を軌道に投入する。
カイロスは、全長約18m、重さ約23トンの4段ロケット。内閣衛星情報センターの「短期打上型小型衛星」を搭載する。
同社によると、打ち上げ当日は天候などを確認して3〜4時間で準備を整え、午前11〜12時に発射。約8分で地球周回軌道に到達し、約51分後に衛星を分離して目標の軌道に投入する。管制手順や異常発生時の破壊措置を自動化し、打ち上げに必要なスタッフを十数人に抑えたという。
豊田正和社長は会見で「日本の宇宙事業が官主導から民主導にシフトするきっかけになれば」と意気込みを語った。
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