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「気持ち悪い」異質さにSNS熱狂 TBSアニメ「勇気爆発バーンブレイバーン」(2/2 ページ)

» 2024年03月14日 19時51分 公開
[産経新聞]
産経新聞
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事前情報あえて制限

──本作の位置づけは

渡辺信也部長(以下、渡辺部長) 今年1月に新設したアニメ枠(毎週木曜午後11時56分)の最初の作品。この枠は、アニメファンが視聴しやすい時間帯に全国の系列局で同時放送されることもあり、TBSアニメにとって非常に重要なリソースだ。本作は、この新枠ができたことを全国に広く周知する意味でも重要な作品だと考えていた。

──放送前の期待は

渡辺部長 新枠の最初のタイトルなので、インパクトのある話題性を期待していた。本作は原作がないオリジナル作品であるため、事前の宣伝が簡単ではなかったが、放送前に出す情報をあえて制限することで1話放送後の驚きを引き出すなど、PR戦略も見事にはまり、SNSを中心に圧倒的な話題性を作ってくれたと感じている。結果としてこの枠の認知度も上がり、大変有り難く思っている。

海外を強く意識

──TBSアニメといえば日5枠(日曜午後5時)が有名。昨年10月からは日曜午後4時半からのアニメ枠となり、系列で日曜夕方に全国ネットアニメ枠が1時間連続する構成になった

渡辺部長 日曜夕方は毎日放送(MBS)の日5枠と合わせて1時間のアニメゾーンとなっているが、今年4月にはMBSの木曜深夜0時26分枠も開設され、(午後11時56分枠とあわせて)木曜深夜にもアニメが1時間連続する編成になる。さらに日曜午後11時半に中部日本放送(CBC)発の全国ネットのアニメ枠も新設され、ジャパン・ニュース・ネットワーク(JNN)系列で言うと全国で見られるテレビアニメ枠が5つになる。この面の大きさも生かしつつ、系列局でも連携し、『全国で同時に』『テレビで』アニメを見る楽しさを視聴者にお届けできたらと思っている。

──今後のTBSのアニメ展開で何を重視し、どんな作品を扱いたいか

渡辺部長 日本国内でご視聴いただくことはもちろんだが、『海外』を強く意識した作品編成を心掛けていきたい。2020年に深夜アニメ枠で放送した『地縛少年花子くん』は、国内のみならず北米で大きな人気を博した。そのグローバルな盛り上がりを受け、同作のアニメプロジェクトは継続中で、現在新シリーズを製作中だ。同作に限らず、TBS発のアニメが世界に届くことを強く意識していきたいと考えている(三宅令)

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