米Microsoftは4月7日(現地時間)、ロンドンのパディントンオフィスに新部門「Microsoft AI」の英国拠点を開設したと発表した。
同社は3月、出資していた米AI企業Inflection AIのCEO、ムスタファ・スレイマン氏を引き抜き、新部門のトップに迎えた。スレイマン氏は英DeepMind(現在のGoogle DeepMind)の共同創業者でロンドン出身だ。
英国拠点発表の公式ブログはスレイマン氏によるもので、「英国民として、ここで最先端のAIビジネスを共同設立し構築できたことを誇りに思う」と語った。
Microsoft AI Londonのトップには、米ハーバード大学で応用数学を学び、DeepMindとInflectonでAIサイエンティストやエンジニアを務めたジョーダン・ホフマン氏を迎える。
Microsoft AI Londonは、Microsoft全体のAIチームや米OpenAIを含むパートナーと緊密に連携しながら、最先端の言語モデルとそのサポートインフラを進歩させ、基礎モデル用のワールドクラスのツールを作成する先駆的な取り組みを推進していくとしている。
同部門は英国でAI問題に取り組むことを希望する優秀な人材を積極的に採用していく計画。
Microsoftは昨年11月には英国政府と協力し、同地でのAI研究開発促進のために3年間で25億ポンド投資すると発表している。
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