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宮内庁インスタ、開設3週間でフォロワー100万人 情報発信「切り札」 活用には課題も(1/2 ページ)

» 2024年04月23日 14時51分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 宮内庁がInstagramに開設した公式アカウントのフォロワー数が、4月1日の運用開始から3週間で100万人に到達した。皇室の方々へのバッシングを契機に動き出した情報発信強化の「切り札」ともいえるSNS。滑り出しは順調に見えるが、皇室特有の用語の解説や情報ニーズの把握など、課題も多そうだ。

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字幕付きの動画も

 「天皇皇后両陛下は、令和6年能登半島地震による被災地お見舞いのため、石川県穴水町及び能登町をご訪問になりました」

 4月15日、こんな短い文章とともに、Instagramの宮内庁公式アカウントに投稿された10枚の写真。ひざを曲げて被災者と言葉を交わし、黙禱(もくとう)をささげられる両陛下の様子が収められている。

 他にも、新たに赴任した外国の駐日大使から、天皇陛下が信任状を受け取られる「信任状捧呈式」の動画などを投稿。英語と日本語の字幕付きで、自然豊かな皇居周辺を優雅に進む馬車列や、式の様子が、まるで映画のように臨場感のある映像で紹介されている。

 21日までの投稿は31件。フォロワー数は100万人に達し、皇室とゆかりの深いオランダ王室との「相互フォロー」も始まった。同庁広報室は「皇室の方々のご活動をより多くの人に知ってもらうことが目的。たくさんの人が見てくださっているのはうれしい」と受け止める。

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