米音楽レーベル大手のUniversal Music Group(UMG)は5月1日(現地時間)、中国ByteDance傘下で人気動画共有プラットフォームを運営する米TikTokと新たなライセンス契約を結んだと発表した。「UMGに所属するアーティスト、ソングライター、レーベルに大きなメリットをもたらす多次元ライセンス」としている。
UMGは1月、TikTokが音楽に公正な対価を支払っておらず、「AIによるアーティストの代替を支援している」として、それまでの契約を打ち切った。これにより、UMG所属アーティストの音楽がTikTok上から消えていた。
新たなライセンス契約により、TikTokのテクノロジー、マーケティング、プロモーション能力を活用することで、UMGのソングライターやアーティストの報酬の向上、楽曲の新たなプロモーションやエンゲージメントの機会、生成AIに関する業界をリードする保護を提供していく。
これにより、UMGの音楽が間もなくTikTokに復帰する見込みだ。
TikTokのショウ・チュウCEOは発表文で「音楽はTikTokエコシステムにとって不可欠なものであり、UMGとともに歩く道をみつけられて嬉しい」と語った。
UNIVERSAL MUSIC、TikTokとの契約を「AI悪用からアーティストを守るため」打ち切り
TikTok禁止法案にバイデン大統領が署名 「ユーザーのために法廷で闘う」とチュウCEO
EU、「TikTok Lite」の中毒性に懸念 報酬プログラム停止措置の可能性も
200人以上のミュージシャンがAIによる権利侵害の停止を求める公開書簡Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR