また、サービス領域でもNAVERとの委託関係を終了。LINEヤフーは、2025年3月末で米Googleとの契約が切れる予定だった「Yahoo!検索」の検索エンジンについて、NAVERの採用を含め開発検証を進めていたが、引き続きGoogleを採用する方針に決定した。
LINEとPayPayのアカウント連携も延期。同連携はLINEとヤフー、Zホールディングスの経営統合の一環で進めていたもので、LINEの各サービスとPayPayを連携させる構想を持っていた。なお、Yahoo! JAPANアカウントについては2023年10月からLINEアカウントとの連携をスタートしている。
LINEで使用していたNAVERツールについても内製化を進める。LINEのコア技術は当初から日本で開発していたものの、プッシュ通知の仕組みなど周辺ツールでNAVERのものを使用していた。「韓国のLINEユーザーのサポートをNAVERにお願いしたりといった関係性もある」(LINEヤフーの出澤社長)として、完全にNAVERとの関係を断つのは難しいものの「課題となっているサービス開発や社内システムの委託という観点ではゼロにする方針でやっていく」(出澤氏)という。
組織体制も変更。社長直下に「セキュリティガバナンス委員会」を設置し、ソフトバンクを含む「グループCISO Board」を設置する。同社はセキュリティガバナンス強化のため24年度に150億円を投じる予定で、追加の行政指導も受けてか計画を前倒しで実施。そのため対策費用が増加する可能性もあるという。
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