神奈川県川崎市は5月27日、個人情報100件以上を含む画像データを収録したUSBメモリ2個を紛失したと発表した。申請書のコピー画像をバックアップする際に利用していたもので、業務への支障はない見込み。USBメモリの扱いを全面的に見直すなどして再発を防ぐ。
紛失したのは、「まちづくり局交通制作室」で管理していたUSBメモリ。市民が提出した「駐車施設附置届出書」などの紙データをスキャンした画像データをHDDに保存するとともに、バックアップのために一時的にUSBメモリにも保管していたという。
保存されていたデータは1660件あったが、同じ人からの申請を除くと664件。全データのうち個人による申請件数は143件(重複を除くと128件)で、氏名、住所、電話番号などが含まれていた。法人によるものは1517件(同536件)で、法人の代表者の氏名などが含まれていた。
このUSBメモリは2024年3月7日に使用したのが最後。5月16日、職員がデータ保存のため庁内の保管場所を確認したところ見つからなかったという。
紛失に気づいて台帳と付き合わせたところ、もう1つのUSBメモリも所在不明だと分かったため探したが、2つとも見つからなかった。もう一つのUSBメモりは庁内移転時のデータ転送に使っており、1月に使用後データを削除していたため保存しているデータはないとしている。
現時点で個人情報の漏えいは確認していない。
再発防止のため、まちづくり局内の各所属で保有していたUSBメモリを原則廃止し、局の総務部門での一括管理にするなど取扱いについて全面的に見直すとともに、職員に対して、情報セキュリティ研修などを実施する。
また、対象の申請者には今回の事態を告知し、謝罪する。
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