2023年中に特殊詐欺に悪用された携帯電話回線で、契約時の本人確認に使われた書類は運転免許証が最も多く、偽造運転免許証が386回線、偽造マイナンバーカードが1回線あった――河野太郎デジタル大臣は、6月8日付の自身のブログでこんな事実を明らかにした。
「本人確認の際は、目視ではなく、運転免許証かマイナンバーカードのICチップ読み取りが一番確実な方法だ」と述べている。
河野氏によると、23年中に特殊詐欺に悪用された携帯電話回線のうち、契約時の本人確認が把握されているものが619回線。うち、偽造された書類を使ったものは419回線と全体の68%に上った。
本人確認書類に運転免許証が使われたものは534回線あり、うち偽造免許証が使われたのは386回線。
マイナンバーカードが本人確認に使われたものは23回線、うち偽造マイナンバーカードは1回線だったという。
また、健康保険証が本人確認に使われていたのは13回線、うち偽造保険証が10回線。在留カードは45回線、うち偽造カードが19回線だった。
偽造の割合を種別に計算すると、最も高かったのが保険証で77%、次いで免許証が72%、在留カードが42%、マイナンバーカードが4%となっている。
河野氏は、PCにカードリーダーを設置すれば、無料のソフトを使ってマイナンバーカードのICチップを読み取ることができるとし、「デジタル庁は、強くICチップの読み取りを推奨する」と述べている。
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