米Appleは6月10日(現地時間)、AppleTVの新しいOS「tvOS 18」を発表した。映画鑑賞に役立つ新機能として、「InSight」や進化した「対話を強調」などを追加。秋に無料アップデートとして対応機器向けに提供する。
InSightは、映画などに登場する俳優やキャラクター、音楽に関する情報を画面に表示する機能だ。ユーザーは、テレビ画面もしくは専用アプリ「Apple TVアプリ」の画面上で、俳優の経歴や出演作品の一覧などを表示できる。映画の特定のシーンで流れた曲の情報も表示可能。ユーザーは、その場でApple Musicのプレイリストに追加できる。
Appleでホームプロダクトマーケティングなどを担当するバイスプレジデント、スタン・イング氏は「今年の秋、tvOS 18とAppleのサービスは、ファンのお気に入りのキャラクターやシーンの情報をタイムリーに提供することで、家のエンターテインメントを次のレベルへと引き上げる」としている。
一方の「対話を強調」は、登場人物のセリフを強調して聞きやすくする機能。Apple TVでは既に提供されている機能だが、tvOS 18になると機械学習などを活用して、セリフを従来よりもクリアに聞こえるようにするという。対応機種はApple TV 4K。
字幕表示は自動化を進めた。映画などの言語が、Apple TVに登録されている言語と異なる場合、あるいはミュートにした時などに自動的に字幕を表示するようになる。
この他、tvOS 18には、プロジェクターなどでの利用を想定したアスペクト比21:9出力、アップデートされた「Apple Fitness+」や「ホームアプリ」への対応など、様々なアップデートがある。スクリーンセーバーにはスヌーピーとウッドストックのアニメーションが加わる。
tvOS 18の開発者向けβ版は10日からApple Developer Programのメンバー向けに提供を始める。パブリックβは7月中に提供予定だ。
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