毎年恒例の「名探偵コナン」の劇場版最新作、「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」が4月12日より公開中です。公開3日で興行収入が33億円を突破し、シリーズ最高記録のロケットスタートを切った本作ですが、SNSの一部では後半の作画がイマイチだと話題になっているようです。気になったのでボクも見に行ってきました。
確かに、中盤から作画が微妙なシーンが多々見られました。前半の作画が素晴らしいこともあり、余計に悪目立ちしている印象です。ただ、後半も見せ場の作画はクオリティーが高いですし、個人的には作画の悪さが気になって物語に集中できない……というほどではないように感じました。
むしろボクは色々詰め込みすぎなストーリーのほうが気になります。主人公の江戸川コナンが今回挑む謎が大きく3つある時点で、すでに若干複雑なのに、そこに怪盗キッドや服部平次といった主要キャラのエピソードや今回の事件の関係者の思惑が絡んできます。そのため全体的に駆け足で説明不足な印象を受けてしまいました。
さらに、原作やTVシリーズで活躍していると思われる様々なキャラクターも登場して、映画はまさにお祭り騒ぎ。最高のファンサービスだと思いますが、原作やアニメシリーズを深くは知らないボクにとっては色々とごちゃつく原因になってしまっていました。子供にねだられて連れて行った親御さんなどは同じように感じるかもしれません。
とはいえ、それだけ色々詰め込んでいるのに映画全体としてはしっかりまとまってますし、クライマックスはキッチリ盛り上げてもくれるし……さすがコナンの映画と思わせる内容でした。ただ、コナンが好きな人ほど後半の作画の悪さも気になるかもしれません。なかなか評価は難しい映画といえそうです。
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