サイバー攻撃を受けてサービスを停止しているニコニコは6月11日、月に1度の「月刊ニコニコインフォ」をYouTubeに場所を移して生配信した。事前に「障害に関する新情報はない」と告知したにも関わらず、視聴者は一時1万1000人を超え、応援のスパチャが飛び交う状態になった。
ニコニコの栗田穣崇代表は「非常時ではありますが、ニコニコユーザーが集まれる場を作りたいので、プラットフォームを変えて配信します」とあいさつ。ユーザーに不便と心配をかけていることを謝罪し、10日に公表した情報をもとに状況を説明した。
栗田氏によると、ニコニコは8日未明から11日夜にかけて「ずっと攻撃を受けている」という。このため現在は、安全な別の場所にシステムを移して再構築を進めている状況だ。
また停止期間中のプレミアム会員費やタイムシフト期限などユーザーが気になる点については「全体の影響を調査中のため、具体的なことは分からないが、必ず誠実に対応する」と改めて約束。一方で、Xのハッシュタグ「♯がんばれニコニコ運営」など、ユーザーの応援がスタッフの力になっていると感謝を述べた。
ニコニコは今週中に、栗田氏とCTOの鈴木圭一氏が登壇し、復旧までの見込みおよびその時点までの調査で分かった情報を説明する予定だ。ただし調査中のことが多いため、記者会見という形にはしない見通し。
栗田氏は「ニコニコは過去に例がないほど大きな困難に直面している。悲観はしたくないが、4日もサービスが止まっているのは楽観できる状況ではない。未来のために総力を挙げて取り組む」と語っている。
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