「いちエンジニアの自宅に突撃取材するのはやめて」──ドワンゴの栗田穣崇COOは7月18日、自身のXアカウント(@sigekun)でそのように注意喚起した。ある新聞社の社員がサイバー攻撃で漏えいした住所情報を元にして、エンジニアの自宅に取材をする事例を複数確認しているという。
ドワンゴやその親会社であるKADOKAWAを巡っては、6月にハッカー集団からサイバー攻撃を受け、さまざまなサービスが提供休止になるなどの影響が生じている。また、6月28日に攻撃者とみられるハッカー集団がダークウェブ上で一部情報を公開。以降、SNSではダークウェブから取得したと思しき情報を拡散するような投稿が相次いでいた。
栗田COOは「最初に報告を受けたときはさすがに虚偽だと思ったが、社員が撮影したインターフォンの画像から社名および記者名まで把握している」と説明。続けて、報道機関が報道を目的に個人情報を扱う場合、個人情報保護法の適用除外となり、法的措置を取れないとも言及している。
栗田COOは「あくまで報道のモラルの問題ですので、こうしてお願いしている」と投稿の経緯を明かし、今後も続くようであれば社名を開示するとしている。
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