7月31日に発表された日銀の追加利上げにより、円高方向に進みつつあるドル円相場だが、依然1ドル150円の水準と円安状態が続いている状況だ。こうした為替や部材・流通コストの上昇などから、直近で値上げを予定しているハードウェア製品も多い。本稿では、8月に価格改定を予定している4社の情報をまとめる。
ソニーマーケティングは、日本国内向けに販売しているデジタル一眼カメラやレンズ、テレビなど約100製品について、8月1日からメーカー出荷価格を改定する。値上げ率は平均約10%。
対象は、デジタル一眼「α9 III」「α7 IV」「VLOGCAM ZV-E10」(それぞれオープン価格)、Eマウント用レンズ「FE 12-24mm F2.8 GM(SEL1224GM)」(46万5300円→48万700円)、「FE 24-105mm F4 G OSS(SEL24105G)」(18万1500円→18万8100円)、65インチテレビ「ブラビア XRJ-65X90L」、ホームシアターシステム「HT-A3000」(それぞれオープン価格)など。
「昨今の外部環境の影響を受け、原材料費、製造・物流コストなどが高騰している事を踏まえて」決めたとしている。
アイ・オー・データ機器は、8月1日に130製品の価格改定を実施。NASは最大33%、SSD製品は14〜18%、WesternDigitalの「Blackシリーズ」は4〜15%の値上げ。スマートフォン用のCDレコーダーやUSBビデオキャプチャ、USBハブなども対象となる。
同社は改定理由として「昨今の市況状況により、原材料価格、エネルギー、物流などの関連費用の高騰が長期に継続しており、今後も先行き不透明な厳しい環境が続くと想定」「製造に関わるさまざまなコスト上昇の影響を受ける状況から、現商品価格をこれ以上維持することが困難」と説明している。
スマートホームデバイスなどを手掛けるSwitchBotも、8月1日から最大13.8%の値上げを実施。スマートリモコン「SwitchBot ハブ2」(8980円→9980円)や、物理ボタンをオンオフできる「SwitchBot ボット」(4480円→4980円)など、18製品が対象となる。
液晶ペンタブレットなどを手掛けるXPPenも8月1日に価格改定。「Artist 15.6Pro」(44800円→46980円)など9製品を値上げする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR