副業サイトで「いいねを押すだけ」「フォローするだけ」「スタンプを送るだけ」「スクリーンショットを撮るだけ」など、簡単な作業(タスク)を行うだけで報酬を稼げるとうたいながら、実際はお金をだまし取る詐欺の相談が年々増えているとし、国民生活センターが注意を呼び掛けている。
SNSをきっかけに詐欺にあう割合が高まっており、請求される金額も増加傾向にあるという。
SNSで「○○するだけで報酬がもらえる」という広告を見て、メッセージアプリ経由で申し込むと、「高額報酬を得るには振り込みが必要」などと言われ、その後もさまざまな理由で振り込みをさせられた挙句、高額報酬は得られなかった――などの被害相談が増えている。
30代の女性の事例では、「動画SNSを見るだけで報酬を得られる」という広告を見てメッセージアプリ経由で申し込み、指示通りにタスクをこなし数百円を受け取った時点で「高額報酬のタスクがある」と誘われたという。指示された1万円を支払った後、4人1組でチームになり、全員同じデータを入力すると、1万数千円が振り込まれたという。
次に3万円を振り込み、データを入力した後で「あなたのミスでチーム全員が損をした」と言われ、その処理費用に15万円が必要と言われたため、指定された口座に振り込んだところ、「次のタスク完了で戻ってくるから」と言われて約40万円を口座に振り込んだが、「タスクは完了したが報酬等を引き出すためにはさらに約70万円が必要」と言われておかしいと気づいたという。振込先はほぼすべて、異なる個人名口座だったという。
センターは「簡単に稼げる」「もうかる」ことを強調する広告は詐欺の可能性があるので、うのみにしないように、と呼び掛けている。
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