キヤノンは9月10日、映像制作ブランド「CINEMA EOS SYSTEM」の新製品として、6Kフルサイズセンサーを搭載したRFマウントのデジタルシネマカメラ「EOS C80」を発表した。11月上旬に発売予定。公式ECの価格は89万6500円。
EOS C80は、2020年に登場した「EOS C70」の後継モデルで、「EOS C400」と同じ6Kフルサイズセンサーを採用。映像制作現場で広く使われているSDI端子をはじめ、インターフェースを拡充することで映画・ドラマだけでなく報道・中継などのライブ映像まで幅広い映像コンテンツ制作をサポートするという。バーチャルプロダクション向けに開発したメタデータにも対応する。
CMOSセンサーは裏面照射積層型で、映像エンジン「DIGIC DV 7」との連携により、ローリングシャッター歪みを抑制した動画撮影や、6K/30P 12bit RAWの内部記録、6Kオーバーサンプリングによる4K撮影に対応。撮影シーンの明るさに合わせて3段階のBase ISO(基準感度)を切り替えることで、夜間や室内などの暗いシーンでもノイズを抑えた撮影が可能。最大4K/120P、2K/180P記録によるスローモーション撮影、最大16ストップのCanon Log2/3撮影もサポートする。
独自のAFシステム「デュアルピクセルCMOS AF II」とディープラーニングを活用したアルゴリズム「EOS iTR AF X」により、追従性、速度、精度に優れたAF操作や高精度な被写体検出が可能。ワンオペレーション撮影でもフォーカス操作を気にせず構図やズーム操作などカメラワークに集中できるという。
ボディサイズは160×116×138mmで、重さは1.3kg。SDI端子・HDMI端子は、外部機器への同時出力を実現。さらに、新デザインのハンドルユニットと同時装着も可能なマルチアクセサリーシュー端子を搭載し、カメラ本体からさまざまなアクセサリーへの高速通信・電源供給が可能だ。薄型の内蔵NDフィルターも搭載する。
Wi-Fiやイーサネット端子を内蔵し、IPストリーミングによる映像データの転送や、複数台のカメラを一括操作するリモートコントロールなどのワークフローにも対応する。
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