Jコミックテラス(東京都千代田区)は11月5日、同社が運営する、絶版マンガなどをWebで配信するサイト「マンガ図書館Z」を26日に停止すると発表した。クレジットカード会社など、決済サービスの契約解除を受けての対応という。
マンガ図書館Zは10月、アダルトコンテンツの取り扱いを理由に、決済代行会社から末日で契約を解除すると通達を受けていた。「決済代行会社と協議したが、カード会社の判断によるものであり、当社では覆すことのできない状況だった」といい、それ以降クレジットカードなどでの決済ができなくなっていた。
「資金繰りの試算と検討を重ね、今後の運営の立て直しを協議したが、作家への還元ができなくなるようなサイト運用を続けることは、結果的に作家、ユーザーからの信頼も裏切ることになると判断し、サイトの停止を決断した。このような決断に至ったことを、おわび申し上げる」(Jコミックテラス)
今後はサイトの再始動も視野に、非営利団体への移行やクラウドファンディングなども検討するとしている。
マンガ図書館Zは、絶版になった作品や単行本化されなかった作品などを電子化し、広告付きで無料配信するサービス。PDFでの作品購入機能や有料会員サービスなども展開し、広告料などの収益を作家に還元してきた。2010年に漫画家の赤松健さんが前身となるサービス「Jコミ」を立ち上げて以来、成人向けマンガを含む多様なジャンルの作品を配信してきた。
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