この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「AWS上にOracle Cloudを持ち込んだ「Oracle Database@AWS」、限定プレビューの申し込みを開始」(2024年12月3日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Amazon Web Services(AWS)は、日本時間で今日開幕した年次イベント「AWS re:Invent 2024」で、AWSのクラウド上にOracle Cloudのインフラを持ち込み、その上でOracle Databaseを稼働させる「Oracle Database@AWS」の限定プレビューが開始されたことを発表しました。
Oracle Database@AWSは、今年(2024年)9月に発表されたAWSと米Oracleの戦略的提携により実現される新サービスです。
参考:[速報]オラクルとAWSが戦略的提携で「Oracle Database@AWS」の提供を発表
AWS内の専用インフラ上で稼働するOracle Autonomous DatabaseおよびOracle Exadata Database Serviceがマネージドサービスとして提供されることで、すでにAWS上で提供されている「Amazon RDS for Oracle」では利用できなかった、Oracle Real Application Cluster(RAC)などによる高い可用性や性能を得ることが可能となっています。
また、Oracle Database@AWSは、Zero-ETLを通じてAWSのデータ分析サービスと直接統合することもできるため、AWS内のさまざまなデータソースからのデータを統一しつつデータ分析や機械学習などに利用できるようになっています。
限定プレビューは申し込みページから利用を申し込む必要があります。
Oracleは2023年9月米Microsoftと「Oracle Database@Azure」を発表し、2024年6月にはGoogle Cloudと「Oracle Database@Google Cloud」を発表しており、いずれもすでに正式稼働を開始しています。
今回、Oracle Database@AWSの限定プレビューが始まったことで、いよいよ3大クラウドの全てでOracle CloudネイティブなOracle Databaseが動き始めることになります。
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