この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「[速報]マイクロソフトとオラクル、「Oracle Database@Azure」発表。共同でAzure上でのOracle Exadataベースのマネージドサービスを提供」(2023年9月15日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Microsoftと米Oracleは9月14日(日本時間15日午前5時)、クラウドにおける協力関係を強化し、両社が共同でMicrosoft Azure上でOracle Exadataをベースとしたデータベースを提供する「Oracle Database@Azure」を発表しました(Microsoftの発表、Oracleの発表)。
発表は、MicrosoftCEO サティア・ナデラ氏とOracle会長兼CTOのラリー・エリソン氏が行いました。
エリソン氏はレドモンドのMicrosoftにはじめて訪問したと発言して場を盛り上げた上で、Oracle Database@Azureは、Oracle Cloudで展開しているソフトウェアとハードウェアを文字通りAzureへ持ち込んで提供するものであり、顧客はOracleのテクノロジーとMicrosoftのテクノロジーによる業界最高の信頼性とセキュリティを得られると説明しました。
ナデラ氏は、AIはデータの上に存在しており、AIを利用するにはデータへのアクセスが欠かせず、Oracle Database@AzureによってAzure Open AIのようなAIの強化が可能になると説明。データとAIがビジネスを変える時期が来たのだとしました。
Oracle Database@Azureは、Microsoft Azureのデータセンター上でOracle Exadataが稼働し、Oracle Exadata Database services、Oracle Autonomous Database services、Oracle Real Application Clusters(RAC)が利用可能になるというものです。
Microsoft Azureのマーケットプレイスから導入し、管理画面から設定などが可能となっています。
両社はすでにMicrosoft AzureとOracle Cloudのデータセンター同士を高速なネットワークで接続するサービスを提供しており、さらにこの高速接続を通じてOracle Cloud上のOracle Databaseを利用可能にするサービス「Oracle Database Service for Microsoft Azure」も提供しています。
今回発表されたOracle Database@Azureは、この協力関係をさらに一歩進めたものだといえます。
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