ITmedia NEWS > セキュリティ >
セキュリティ・ホットトピックス

LINEアルバムの誤表示トラブル 他人に自分の写真が表示されたユーザーは推定13万人超に(1/2 ページ)

» 2024年12月05日 13時35分 公開
[ITmedia]

 LINEヤフーは12月5日、「LINE」のトークルームで写真を共有・保管できる機能「LINEアルバム」で起きたサムネイル画像の誤表示について、影響範囲と原因を公表した。他のユーザーに自分の写真が表示されたユーザーは、国内で約7万人、海外を含めると約13万5000人と推定している。サムネイル画像を作るシステムアップデートで、プログラムに不備があったことが原因という。

LINEアルバムの誤表示トラブル 他人に自分の写真が表示されたユーザーは推定13万人超

 LINEアルバムでは、画像を長期保存するため、投稿から35日以上経過した画像を圧縮変換して保存する。プログラムの不備により、圧縮したアルバムの画像をサムネイルに変換する工程で、処理が集中。結果、画像のデータが混在した状態で変換が行われ、写真の誤表示が生じたという。不具合はサムネイル画像にのみに影響し、アルバム内の画像やアルバム以外の画像には影響がないとしている。

 自分のアルバムのサムネイルに、他のユーザーのサムネイルが表示されたユーザーは、国内で約5万5000人、海外を含めると約11万4000人と推定している。ユーザー数の算出は、不具合が生じていた11月28日午後5時50分〜11時42分の間に、アルバムにアクセスしたユーザー数に、推定した誤表示の発生率を掛け合わせた。不具合の対象となったユーザーを正確に特定できるログが残っていなかったとしている。

 なお、調査の結果、午後3時35分に不具合の原因となったシステムのアップデートを順次開始、午後5時50分にトラフィックが一定規模を超えて不具合が生じたことが判明したという。11月29日の発表では、不具合の開始時刻を午後3時35分としていたが、午後5時50分に訂正している。

 誤表示された画像の不正利用など、二次被害の可能性があるとして、ユーザーには、誤表示された画像(スクリーンショット画像を含む)の削除するよう呼び掛けている。他に、SNSなどへの投稿・拡散もしないよう呼び掛けている。また、不具合の修正対応で利用できない状態になっているキャッシュを破棄できるバージョンへのアップデートを勧めている。キャッシュの破棄が可能なのは、iOS版(14.19.3以降)、Android版(14.20.1以降)、Windows版(9.4.3以降)、Mac版(9.4.3以降)。

 LINEアルバムを巡っては、28日の午後11時過ぎから「LINEのアルバムのサムネイルに、知らない人の写真が表示される」などの声が複数のXユーザーから上がる事態となっていた。公式Xは、29日午前1時に障害を報告し、30日に修正対応を完了したとしていた。12月3日には村上誠一郎総務相が、LINEヤフーに対し、不具合の発生原因など事実確認を求めていると明かしていた。

【訂正履歴:2024年12月5日17時 記事掲載当初、「不具合の修正対応で一時的にキャッシュが破棄できない状態」との記載がありましたが、正しくは「不具合の修正対応で利用できない状態になっているキャッシュ」でした。お詫びして訂正します】

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.