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セイコーの「Wi-Fi時計」にエントリーモデル登場 電波時計が苦手な屋内でも正確に時刻を表示

» 2024年12月05日 18時43分 公開
[ITmedia]

 セイコーソリューションズは12月5日、無線LANに接続して時刻を表示するアナログ時計「NCA-3012」を発表した。従来モデルに比べ、軽量かつ安価に設定されており、エントリーモデルとして2025年1月から販売を始める。

セイコーの「Wi-Fi時計」にエントリーモデル登場

 NCA-3012は、現在の時刻情報を提供する「NTPサーバ」から、ネットワークを介して時刻を受信・補正し、正確な時刻を表示する。このため、電波の届きにくい建物内でも、既存の無線LANに接続するだけで、正確な時間を表示できるという。設置する場所も柔軟に変更できる他、ネットワークを監視するプロトコル「SNMP」を用いて、稼働状況や電池残量をルーターなどの機器と一元管理できるとしている。

 NCA-3012の寸法は、335(直径)×47(奥行き)mm。シンプルなデザインで視認性も良いとしており、単3電池3本で約1年間動作するという。本体の重さは約1kgで、従来モデル「NCA-3002」に比べ、約0.4kg軽量化。価格は、オープン価格としているが、担当者によると「NCA-3002はオープン価格で3万円台の販売が多い。それより2〜3割安くなる想定」という。

スペックの詳細

 法人用途としては、時刻情報の受信元も選択でき、自社内にある時刻を配信するサーバを設定することで、インターネットを介さずに時刻を同期できる。これにより、「電子カルテなどの個人情報や生産計画などの機密情報を扱う環境でも安心して使える」という

法人用途での利用も可

 時刻を配信するサーバとセットになったスターターパックとしても販売する。サーバはPCやスマートフォンから設定でき、屋外にアンテナを設置することなく、時刻を同期する環境を整備できるとしている。

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