「(会見は)失敗したと思いました」「マスメディアのくせになぜカメラを入れないのか…本当に言われてみればその通り」――フジテレビの港浩一社長は、1月23日夕刻に開いた社員向けの説明会でこう述べた。
中居正広氏の女性トラブルで社員の関与が報じられた件をめぐり、労働組合や社員が要望して開催された説明会。港社長とフジテレビHDの嘉納修治会長らが出席し、全社員の9割以上・1000人以上が参加したという(オンライン視聴含む)。
17日に開いた記者会見を記者クラブ加盟社に限定し、動画撮影を禁止したことについて港社長は、「オープンでネット系も入ってくると、不規則発言や、被害女性のプライバシーが侵害されるのではないかという懸念が一番大きく頭を占めた」ためだと釈明。
その上で、「マスメディアのくせになぜカメラを入れないのか、もう本当に、言われてみればその通り」と反省を述べた。
「会見にカメラを入れるべきという意見は、役員から出なかったのか」という質問には「いろんな意見があったが、定例会見の前倒しという立て付けで進めてきたので、最終的にそういう判断をしてしまった」と述べた。
社員からは200以上の事前質問があり、説明会は4時間以上にわたったという。その様子はフジテレビの夕方のニュース番組「Live News イット!」で速報され、23日夜〜24日朝もフジテレビ系列のニュース番組で繰り返し報道されている。
フジテレビは27日に改めて記者会見を開き、第三者委員会の設置などについて説明する予定。その会見はオープンな形で行うという。
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