続いて比べてみたいのがボケ。iPhoneなど多くのスマホが「ポートレートモード」なんて持ってるので話がややこしいのだけど、要するに前後のボケのコントロールだ。人物を撮るときに中望遠で背景をぼかした写真にすることで一眼レフっぽい仕上がりを目指すというのは何年も前からスマホカメラが挑戦していたことで、年々レベルが上がってて面白い。
でも、やはり被写体との距離を図ってボケをシミュレーションするスマホカメラとリアルに光学的なボケを実現するデジタル一眼ではナチュラルさに差が出る。
こちらは上が「Xiaomi 14T Pro」、下がキヤノンの「EOS R1」(レンズは24-70mm F2.8)。たまたま同じ時にレビュー用作例を撮っていたので比較しやすい画があった。
Xiaomi 14T Proの方はポートレート時に美肌がかかってたりするのでぱっと見は映えるけれども、髪の毛のディテールなんかはさすがに無理。昔に比べるとかなりレベルアップしてるけど、階調の滑らかさやボケのナチュラルさは違う。
さらに圧倒的な光学パワー(135mm F1.8+フルサイズセンサー)にはかなわない。
が、圧倒的な光学的な不利をデジタル技術でなんとか補おうというスマホ界の進化は素直にすごいと思う。まだときどき破綻することがあるから信用しきれないけど。
相変わらず猫の髭は背景に溶けちゃうしね。
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