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前は全開だけど冷気や暖気を逃さない「駅待合ブース」、Osaka Metroで実証実験

» 2025年02月07日 16時55分 公開
[ITmedia]

 パナソニックは2月7日、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)と共同で、前面開放型でも冷暖房が可能な「駅待合ブース」の実証実験を行うと発表した。同日、屋外ホーム駅である「朝潮橋駅」(大阪市港区)2番線ホームに4席分のブースを設置した。

個室型と同等の冷暖房効率を実現した前面開放型の駅待合ブース(出典:パナソニック、以下同)

 独自の気流設計により、人の周囲を包み込む“ゾーニング気流”を作り出す待合ブース。夏は冷風を利用者の上半身に直接当てて体感温度を下げ、冬は温風を足元から吹き出して暖かさを感じさせるという。

 前面を開放したことで、個室型の待合ブースには必要な扉や内部移動スペースを不要にした。これによりブースの奥行きは約50%削減でき、狭いホームの駅でも歩行スペースを確保しつつ待合ブースを設置できる。消費電力も1席あたりの計算では個室型と同等だとしている。

 実証実験は9月までの予定。冬期と夏期に利用者アンケートを実施する他、ブース内に設けた各種センサーで温度や消費電力などを測定し、利用者の体感温度と実際の温度の関係性を検証するとしている。

駅待合ブースの仕組み(画像=左)と可視化した気流の様子(画像=右)

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