この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「Canonical、12年間のKubernetes長期サポートを発表。米国政府の調達要件に対応」(2025年2月13日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
Ubuntuなどを提供している英Canonicalは、Kubernetesに対して12年間の長期サポートを提供すると発表しました。
オリジナルとなるアップストリームのKubernetesは現時点で4カ月ごとに新たなリリースが登場し、リリース後に14カ月のあいだセキュリティパッチが提供されることになっています。
一方のCanonicalは、同社が提供するエンタープライズ向けのKubernetesディストリビューションである「Canonical Kubernetes」で12年間の長期サポートを提供します。
長期サポート期間中はCanonicalからセキュリティパッチの提供を受けることができるため、利用者は長期にわたって同一のKubernetesのリリースを使い続けることが可能となっています。
同社の長期サポートは米国政府におけるクラウドサービスの調達基準であるFedRAMP(Federal Risk and Authorization Management Program)を満たすものと説明されています。
最初に長期サポートの対象となるのは現在提供されている最新版の「Canonical Kubernetes 1.32 LTS」で、その後2年ごとにLTS版が登場する予定です。
Canonical Kubernetesの長期サポートは、同社がすでに提供している長期サポートプログラム「Ubuntu Pro」を通じて提供されます。
Ubuntu Proはサーバ向けとデスクトップ向けを含むすべてのUbuntuのディストリビューションに加えて、Apache Tomcat、Apache Zookeeper、Docker、Drupal、Nagios、Node.js、phpMyAdmin、Puppet、WordPressなどの主要なLinuxアプリケーションもメンテナンスの対象として含まれており、今回ここに12年間のKubernetesサポートが含まれる形です。
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