この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「さくらのクラウド、新機能としてシンプルMQ、APIゲートウェイ、シークレットマネージャ、NoSQLなど13機能を発表」(2025年3月14日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
さくらインターネットは、同社が提供するクラウドサービス「さくらのクラウド」の新機能として先月(2025年2月)に13種類の機能が追加されたことを発表しました。
さくらのクラウドは、2025年末までに日本のガバメントクラウドの全ての技術要件を満たすことを条件に、政府全体で共通利用するクラウド基盤であるガバメントクラウドに認定されています。
ガバメントクラウドはすでにAWS、Google Cloud、Microsoft Azure、Oracle Cloud Infrastructureの4つが認定されており、その技術要件は、これら大手クラウドが備える多くのアプリケーションサービスやネットワークサービス、セキュリティなどの機能を想定して定義されています。
そのため、さくらのクラウドでは2025年末までにガバメントクラウドの技術要件を満たすべく、大手クラウド並みのさまざまな機能の実装を進めています。
今回の大量の新機能追加は、この技術要件を満たすために同社が積極的な機能開発を進めていることが背景となっています。
13種類の新機能は以下です。最後の「サービス・ウェブサイトの稼働情報」以外はβ版であり、β版の期間中は無料で利用可能です。
コンテナイメージから簡単にアプリケーションをデプロイし、自動的にスケーリングできるマネージドサービス。
参考:さくらのクラウド、コンテナをサーバレスで実行する「AppRun」製品版トライアルを開始。トライアル中は全機能が無料に
ソフトウェア同士を非同期に連携するために、ソフトウェアコンポーネント間でのデータの送受信ができるマネージド型のメッセージキューサービス。
パスワードやAPIキーなどのシークレット情報を暗号化して保存し、厳格なアクセス制御により機密情報を保護しつつ一元管理し、複数のアプリケーションやサービスから利用可能にする
Web APIの登録や参照、変更、削除が可能で、APIのルーティングやリクエスト/レスポンス変換、認証認可などを行うマネージドサービス
高いパフォーマンスを維持しつつスケーラビリティと高可用性を実現するApache Cassandra互換のNoSQLデータベースのマネージドサービス
任意のタイミングでメールやWebhookによる通知を送信するサービス
スケジュールによるトリガーやイベントソースの変更検知を利用して、自動的にジョブを実行できるマネージドサービス
暗号鍵のライフサイクル管理を行うためのサービス
秘密鍵の生成、格納、管理、使用を保護する専用ハードウェアであるHSM(Hardware Security Module)のリソースをクラウド上で提供するサービス
さくらのクラウドや他社のクラウド、オンプレミスなどの多様な環境を一元的にシステム監視できるサービス
さくらクラウド上にワークフローを実行する基盤を提供するサービス。ワークフローの内容はYAMLで定義できる
VMware環境から「さくらのクラウド」への移行を効率的に行うためのツールを提供する
「さくらのクラウド」の各サービスおよび各種サイトの稼働状況を表示するサービス
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