武蔵野銀行は、同行をかたる自動音声の偽電話などでネットバンキングのパスワードなどを聞き出し、不正送金させられる「ボイスフィッシング」の被害を、法人向けネットバンキングで確認したと発表した。
このため3月31日から、インターネットバンキングによる他行あて即時振込を停止。当日振込が必要な場合は店頭窓口で受け付けるという。
手口はこうだ。まず、同行のインターネットヘルプデスクをかたる人物か自動音声からの電話で、「口座情報の更新がされていないため、口座を凍結しました」などと言われ、ネットバンキングの契約者情報の更新が求められる。
次に、犯人から「暗証番号を変える必要がある」と説明され、暗証番号・パスワードなどを聞き出され、さらに、30分間操作しないように指示される。その後犯人は、口座から資金を引き出し、不正送金する。
同行では自動音声による案内は行っておらず、電話やメール、SNSなどで顧客の契約情報やログインID・パスワードなどを聞くことは一切ないとして、注意を呼び掛けている。
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