一方、マイナカードと運転免許証が一体化した「マイナ免許証」としての利用は「実現していない」と平大臣。マイナ免許証は、カード内ICチップの空き領域に独自アプリを搭載して実現しているが、iPhone内のカードは同様のアプリを備えていないという。
ただし、2024年に閣議決定された「デジタル社会の実現に向けた重点計画」では、スマートフォンへの免許証の搭載を早期に目指すとしているため、平大臣も「警察庁と連携し、早期実現に向けて検討を進めている」とした。
iPhoneへのマイナカード情報の追加は、マイナポータルのスマートフォンアプリを通して可能になる。登録に当たっては、実物のマイナカードと、4桁の券面用暗証番号、署名用のパスワード(英数字6〜16文字)が必要という。
iPhoneの紛失時は、米Apple製品が搭載する「探す」アプリからデバイスを停止できる他、総合フリーダイヤル(0120-95-0178)でも24時間365日体制でカードの一時停止を受け付ける。
平大臣は、これまでのマイナカードについて「利用シーンも少ないことから、暗証番号を忘れてしまうこともケースもあった。私自身、コンビニで印鑑証明か何かを発行するとき、暗証番号を覚えておらずロックがかかることがあった」とコメント。日本で普及しているiPhone上で、パスワード入力なしにマイナカードが利用可能になれば、デジタル格差の解消にも寄与すると期待を寄せた。
なお、Androidについてはマイナカードの電子証明書機能を搭載できる「スマホ用電子証明書搭載サービス」をiPhoneに先んじて提供している。氏名・住所などの属性証明機能は未搭載だが「具体的な時期は申し上げられないが、早期の搭載に向けGoogleと調整を進めている」(平大臣)という。
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