平将明デジタル大臣は12月3日の会見で、マイナンバーカードの保険証利用を巡り、利用率のKPIなどは現状では定めていないと話した。一方で、KPI設定を今後検討する可能性も示唆した。
マイナンバーカードの保険証利用について、どの程度まで利用率があればデジタル化の利益が得られると考えているか、という記者の質問に対し、平大臣は「今現在明確なKPIを持っているわけではない」と回答。
さらに「皆さんが保険医療をしっかり受けられるように、デジタルとアナログのベストミックスで行く。政府としてはできるだけマイナ保険証を使ってもらいたいという方針を堅持している。その上で、KPIを持つかどうか考えないといけない」と、今後KPIを設定する可能性を示唆した。
紙の保険証は2日に発行を停止。政府はマイナンバーカードに保険証の機能を搭載した「マイナ保険証」への移行を促している。紙の保険証は最長で2025年12月まで利用が可能。なおマイナンバーカードを持っていない人には、代わりになる「資格確認書」が送られる。資格確認書を医療機関の窓口に提示すれば、これまで通りの自己負担割合で保険診療を受けられるという。
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