米Googleは6月11日、Pixelスマートフォン向け定期アップデート「Pixel Drop」6月分の配信を開始した。カメラアプリの撮影ガイド機能やAIを活用したオリジナルステッカー作成機能など複数の新機能を追加する。同時に「Android 16」のPixelデバイス向け展開も開始し、今後数週間をかけて順次利用できるようになる。
カメラアプリに撮影ガイド機能を追加。カメラアプリの右上にある「?」をタップすると、各モードの機能を示すヒントと操作方法を確認できるという。アクセシビリティ機能も強化する。拡大鏡アプリでリアルタイム検索が利用可能になり、写真を撮ることなくリアルタイムで周囲の情報を確認できる。例えば、メニューから探している項目を入力してスマートフォンをかざすと、一致した部分が画面上でハイライト表示され、発見すると振動で知らせる。
文字入力の「Gboard」では、画像生成AIアプリ「Pixel Studio」によるオリジナルステッカー作成機能を追加した。プロンプトを入力して気分のアイコンを選ぶだけで、生成AIを活用したオリジナルステッカーを作成できる。写真の背景を削除してステッカーとして送信することもできる。
新機能「Pixel VIPs」では、家族や友人などの重要な連絡先をVIPとして専用ウィジェットに設定できるようになった。該当人物の誕生日やメールアドレス、自宅住所などの情報を登録すると、WhatsAppでのやり取りを含む最新の通話履歴やメッセージ確認(機密データとして端末上で処理)のほか、位置情報が共有されている設定であれば現在地の確認も可能になる。VIPに設定した相手からの連絡は「おやすみモード」でも受信できる。
そのほか、レコーダーアプリの「クリア音声」機能がPixel 8シリーズにも対応した。録音時の背景ノイズを除去し、クリアな音声で録音できるという。
なお、同日には「Android 16」もPixelスマートフォン向けに先行配信を開始している。こちらでも各種機能が追加されており、例えばPixel 9以降の端末では、LE Audio搭載の補聴器を接続して通話が可能になり、スマートフォンの「設定」から補聴器のプリセット変更や周囲のマイク調整もできる。
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