ドナルド・トランプ米大統領は6月19日(現地時間)、中国ByteDance傘下のTikTokに対する「外国敵対勢力支配下のアプリに関する米国民保護法」の執行をさらに90日間停止する大統領令に署名した。延期はこれで3回目。
トランプ氏は同日、自身のSNS、Truth Socialでこの件を発表した。
トランプ氏は1月に大統領に就任して以来、TikTokを米国企業の傘下に置く契約の仲介に取り組んでいる。1月の時点では、TikTokをイーロン・マスク氏かラリー・エリソン氏に買ってもらいたいなどと語っていた。
米連邦政府のキャロライン・リービット報道官は同日、「このアプリは非常に人気がある。また、大統領はこのアプリに関する米国民のデータとプライバシーを守りたいと考えている。彼は、その両方を同時に実現できると確信しているのだ」と語った。
トランプ氏は昨年6月にTikTokアカウントを開設し、現在のフォロワーは1500万人以上だ。
TikTokはこの発表を受け、「引き続き1億7000万人以上の米国ユーザーおよび750万の米国内のビジネスがTikTokを利用し続けられるようにしてくださったトランプ大統領のリーダーシップとご支援に感謝しています。私たちは今後も、ヴァンス副大統領と協力を続けてまいります」という声明文を公開した。
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