日本生命保険から三菱UFJ銀行に出向していた社員が、同行の保険販売戦略などの内部情報を不正に持ち出していた問題を受け、日生の朝日智司社長は7月16日、「関係者の皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけしていることをおわび申し上げる」と謝罪した。
朝日氏は、16日に開かれた報道関係者が参加する同社役員との懇談会に出席し、冒頭に謝罪した。今後について、問題についての詳細な調査を進めるとともに「再発防止につとめていく」と述べた。
出向していた社員は2024年春、三菱UFJ銀の保険販売戦略や他生保の商品改定状況などの情報を無断で持ち出し、日生でメガバンクなどへの営業を担う金融法人部門の社員約270人に情報をメールで送信した。同部門は情報を営業活動の参考に利用していたという。
生保各社は保険商品販売の代理店機能を担っている銀行に、多数の出向者を派遣している。このため、競合他社でも類似の事案が発覚する可能性もある。
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