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コールドプレイのライブでカメラ抜きされ、TikTokで拡散された新興AI企業CEOが辞任

» 2025年07月20日 08時58分 公開
[ITmedia]

 企業向けAI関連のクラウドプラットフォームを手掛ける米Astronomerは7月19日(現地時間)、アンディ・バイロンCEOが辞任したと発表した。既婚者であるバイロン氏が16日にマサチューセッツ州のスタジアムで開催されたコールドプレイのコンサートで、同社のCPO(最高人事責任者)のクリスティン・キャボット氏と抱き合っているところを大画面でライブカメラに捉えられ、、それがTikTokなどで拡散されてスキャンダルになっていた。

 Astronomerは2018年創業。米Microsoftや米AWSとも取引がある。バイロン氏は2023年7月にCEOに迎えられ、同社の評価額を約13億ドルに成長させた。キャボット氏は2024年11月に同社入りした。関連プレスリリースでバイロン氏はキャボット氏を「多様性と協調性を重視した職場環境の育成に情熱を注いでおり、Astronomerに最適な人材」と評した。

 astronomer AstronomerのWebサイトより
 andy 2月のNYSEのインタビューでのアンディ・バイロン氏(画像:YouTubeより)

 TikTokでは、カメラ抜きされた2人が慌ててカメラから隠れようとし、クリス・マーティン(コールドプレイのボーカル)がそれを見て「2人は浮気中? それともシャイなだけ?」と茶化した。

 この動画はTikTokだけでなく、XやThreadsなどでも拡散され、バイロン氏の謝罪声明やAstronomerからのコメントだとする偽情報が飛び交った。

 Astronomerはまず18日に「この件について正式な調査を開始した」とXにポストし、「アンディ・バイロン氏は声明を発表しておらず、それ以外の情報を含む報道はすべて誤りだ」と説明した。

 19日のポストでAstronomerは、バイロン氏が辞任を申し出、取締役会がこれを受理したと発表した。取締役会は次期CEOの選考を開始したとしている。

 「われわれの企業イメージは一夜にして変化したかもしれないが、製品と顧客への取り組みは変わらない」という。

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