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横浜市長選 期日前投票、4年前上回るペース 若者に人気のVTuberを啓発に起用

» 2025年07月30日 19時09分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 横浜市長選は、8月3日の投開票日が迫る中、立候補者6人が市内各地で支持を訴えている。期日前投票を済ませた有権者数は、4年前の前回選挙を上回るペースで推移。市選挙管理委員会は投票率の向上を目指し、若者の人気を集めるキャラクターを起用した啓発キャンペーンを展開している。

photo バーチャルライバーの社築さん(左)、魁星さんを起用した横浜市長選の投票啓発ポスター

混雑対策も強化

 期日前投票は告示翌日の7月21日から受け付けている。29日まで9日間の投票者数は19万7514人で、前回の9日間分(18万9349人)と比べ4%余り多い。

選挙人名簿登録者数(19日現在、314万9428人)は前回と比べ約0.3%増えているが、これを上回るペースで期日前投票が伸びている計算だ。

 市選管は、20日投開票の参院選との混乱を避けるため、投票所入場整理券の発送を告示後に行った。そのため期日前投票の出足は遅かったが、入場券が全世帯に届いたとみられる25日以降は前回を上回るペースとなっている。

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 前回は、一部の期日前投票所で最大70分待ちの行列が発生した。そのため今回は、港北区と都筑区の投票所を2カ所に増やした。また、ホームページで現在の待ち時間を確認できるようにしたり、暑さで体調を崩さないよう空調設備が整った施設に変更したりと、混雑対策を強化している。

キャラの投票証明書

 投票を呼びかける啓発キャンペーンに市選管は、キャラクターを使ってライブ配信を行うバーチャルライバーのグループ「にじさんじ」に所属する社築(やしろきずく)さんと魁星(かいせい)さんを起用。若い世代の注目を集める狙いだ。

 キャンペーンは「ハマの未来にログイン!」を合言葉に、東急電鉄や相模電鉄の電子看板、動画配信サイト「YouTube」などでPR動画を流している。また、2人のXアカウントから投票呼びかけのメッセージを随時配信し、投票を済ませた希望者には2人のオリジナルデザインを描いた投票証明書を配っている。

 今週末には台風9号の関東接近が予想されるため、市選管は早めに期日前投票を済ませるよう呼びかけている。(山沢義徳)

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